1995年

30億の"デバイス"(人民はこう呼ばれる)が、ホールに集りだした。日課である「ノットジャバ2分間憎悪」の時間だからだ。恐怖を煽る音と共に、モルモン教徒の日本人が、やや誇張してジャバを揶揄するアフレコの入った動画を流し、それに向かって罵倒する。これが「ノットジャバ2分間憎悪」だ。

— えせはら(似非原重雄) (@esehara) August 26, 2016

「ノットジャバめ、悔しかったらエンタープライズになってみろ」「今すぐダウンロードできない言語に価値は無い」次々と飛びかう罵声。中には熱が極まってテレスクリーンに赤いボタンを投げるデバイスまで現れる始末だ。彼らにとって、ただ「ノットジャバ」というだけで憎悪の対象なのだ。

— えせはら(似非原重雄) (@esehara) August 26, 2016

「最近の"今すぐダウンロード体制"は……おっと、どこで録画されているかわからんからな、しかし……」とスカラは言う。スカラは、親ノットジャバ派ではないかという疑いがあり、慎重なデバイスは近よらなかった。しかし、何も知らない「あなた」は、スカラと仲良くしていた。

— えせはら(似非原重雄) (@esehara) August 26, 2016

「あなた」は「ルビィ」を隠れて学んでいたことを喋った。スカラは懐から青いダウンロードボタンを手にした。「それは処刑ボタン!!」叫ぶ「あなた」を尻目にスカラは言う。「何が親ノットジャバ派だ。俺こそが、次の"今すぐダウンロード体制 "の後継者なのだ」そして、ボタンが押された途端……

— えせはら(似非原重雄) (@esehara) August 26, 2016

ジャバジ・オーラクェル 『1995年』 より

— えせはら(似非原重雄) (@esehara) August 26, 2016

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